Icarex 35@西独製Praktina2016/04/17 11:53

Icarex 35@西独製Praktina

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 今回はシュタットガルトのZeissIkonの中級機Icarex 35です。1966年生産開始の初期型です。プリズムの交換はできますがメターなどは装備しておりません。トップ二枚目の写真を見ていただくとわかるように50年代に東独で開発されたピン押し式のオート絞り機構を装備しています。しかもアクチュエーターの位置が左下と50年代東独のフラグシップ機Praktinaとそっくりです。マウントもスピゴットでこれもPraktinaに似ています。Praktinaの場合はボディー側に固定用のリングがついていますが、こちらはレンズ側についています。キャノンのFDと同じですね。ただしキャノンの場合はオート絞り機構はピン押し式ではなくもっと現代的なものになっています。
 69年になるとIcarex 35 TM(Thread Mount)が出てきますが、こちらはもろプラクチカ(M42)マウントです。写真のタイプのものはBM(バイオネットマウント)と呼ばれるようになります。
 フラグシップ機のCONTAREXもニコンFを筆頭とする日本の一眼レフの隆盛には太刀打ちできず、50年代の東独の技術を発展させることで活路を求めたのかななどと思ってしまいます。
 実際に設計・生産したのはフォクトレンダーのようです。そのためレンズもフォクトレンダー系とツァイス系とが混在していてこの点は結構面白そうです。
 撮影例フィルムはフジの業務用ISO100,レンズはColar-Panter 50mmF2.8です。



Icarex 35@西独製Praktina

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