PC SUPER ANGULON 28mm F2.8@NIKON F52009/07/26 09:34

PC SUPER ANGULON 28mm F2.8@NIKON F5
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 ニコン用のPC SUPER ANGULON 28mm F2.8を入手しました。本来はライカRシステム用に開発されたもののようです。ドイツのレンズメーカー・シュナイダーの製品ですが、ライカ用のものはライカのブランドで販売されています。このレンズも基本部はライカ用と同じですがアダプターをつけることによって各種カメラに対応できるようになっています。対応可能なカメラはキャノンEOS及びFD、コンタックス/ヤシカ、M42マウント、ミノルタAF/Sony α、ミノルタMD、ニコンAI(本製品)、オリンパスOM、ペンタックスK、サムスンGXと対応可能なマウントはかなり多いです。このレンズも基底部のリングをはずすとライカ用になるのでしょうね。また各種マウント用のリングを入手してネジ止めすれば対応できるカメラを変えることが出来るようです。 
 ところでPCですけどこれはperspective correctionの略で、いわゆるアオリ撮影が出来るレンズです。子供のときに聞いた話では大型のカメラではレンズを前倒しにしたり反らせたりして、遠くから近くまでピントを合わせることが出来るということでした。つまりレンズがフィルム面近くなった部分は遠くに、遠くなった部分は近くにピントが合うということですね。この説明は子供にもすぐピント来るものでした。もちろん逆も可能でピントが合った部分以外を極端にぼかすことも出来るわけです。
 これはティルトといわれている機能で、残念ながらこのレンズには搭載されておりません。ニコンの最近のPCレンズでは出来るようになっていますが、古いものではこのレンズと同じでシフトのみ可能となっているようです。
 ところでシフトですけど、下の写真で見るようにレンズを中心軸から左右にずらすことが出来ます。また、縦横斜めとシフトする方向も帰られます。これによって、建物などを撮影するときに画面の不自然なゆがみを補正することができます。ということは、逆にゆがみを強調して面白い写真を撮ることが出来るということですね。たとえば人の顔を長めに写したり、縮めて写したりとかも出来そうです。
 実際に使ってみるとシフトして面積が増えたほうは広角側に、減ったほうは望遠側にシフトするようで。厳密にはわかりませんが、シフト方向とクロスする方向の画角はほとんど変わらないようです。
 フードとフィルターですけど純正品は手に入りづらいし値段も高そうなのでまず67→77mmのステップアップリングを入手して、77mmの保護用フィルタを取り付けてみました。外側の鏡胴と内側の鏡胴の間が狭いのでぶつかるかなと思ったのですが最初ちょっとこすりましたがその後はスムーズに動作しています。また、最大にシフトしても画面の隅がけられることはありません。これに77mmの広角用フードを着けてけられなければめでたしめでたしということですね。
 最後にエクターでの撮影例を添付しておきます。
 
  PC SUPER ANGULON 28mm F2.8 ユーザーマニュアル  
 

PC SUPER ANGULON 28mm F2.8@NIKON F5
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斜めにシフト
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縦方向にシフト
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